ハードウエア(英語表記)hardware

翻訳|hardware

デジタル大辞泉 「ハードウエア」の意味・読み・例文・類語

ハードウエア(hardware)

《金物の意》
機械設備。機器。情報・理論などに対し、有形のものをいう。HW。⇔ソフトウエア
コンピューターの機器本体。入出力装置記憶装置などの総称。HW。⇔ソフトウエア

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ハードウエア」の意味・読み・例文・類語

ハード‐ウェア

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] hardware 金物の意 )
  2. 機械設備。機器。情報・理論などに対し、有形のものをいう。⇔ソフトウェア
  3. コンピュータの機器本体。入出力装置・記憶装置などの総称。⇔ソフトウェア
    1. [初出の実例]「計算機それ自体の性能(ハードウェアー)だけでなく、それを利用し、使いこなす知的能力」(出典:現代経済を考える(1973)〈伊東光晴〉II )

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「ハードウエア」の意味・わかりやすい解説

ハードウェア
hardware

コンピューター技術においては,コンピューターの機械設備とともにそれを動作させるためのプログラム群が重要な価値をもつ。ハードウェアとは本来金物類全般を指す英語であるが,コンピューターのプログラム群をソフトウェアと呼んだのに対して,コンピューターの機械設備をハードウェアと呼ぶ呼称が日本において定着している。

 コンピューター技術で,ある機能を実現するためにはプログラムを作成するが,同様にそのための電子回路をとくに作って実現する場合にはハードウェアによって機能を実現するという。例えば比較的簡単な処理装置では乗算の機能はもたず,乗算はソフトウェアによって加算の連続として実現できるが,乗算用の電子回路を作り,乗算をハードウェア化するほうが乗算を高速化できる。

 プログラムを書き替え可能な記憶装置に格納するのではなく,固定的な記憶装置に記憶して所望機能を実現する方式はこれに対してファームウェアfirmwareと呼ばれる。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

百科事典マイペディア 「ハードウエア」の意味・わかりやすい解説

ハードウェア

コンピューターの本体や,それに接続されたディスプレーキーボードプリンターなどの各装置をいう。
→関連項目エミュレーターソフトウェア低水準言語パーソナルコンピューターファームウェア

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

IT用語がわかる辞典 「ハードウエア」の解説

ハードウェア【hardware】

コンピューターを物理的に構成する機器の総称。コンピューター本体(内部の電子回路を含む)や周辺機器などの、物理的実体を伴う有形の部分。演算などを行う処理装置、記憶装置入力装置、出力装置、筐体など。⇔ソフトウェア ◇略して「ハード」ともいう。

出典 講談社IT用語がわかる辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハードウエア」の意味・わかりやすい解説

ハードウェア
はーどうぇあ
hardware

(1)一般に、金物類、金属製品、機械設備のこと。(2)コンピュータシステムを構成している機器の総称で、物理的な要素、すなわち機械、装置、回路、さらに回路を構成している素子などをさす。プログラム、手順、規則および関連する文書の総称であるソフトウェアに対応して用いられる用語

[土居範久]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

流通用語辞典 「ハードウエア」の解説

ハードウェア【hardware】

いわゆる金物。コンピュータのシステム全体を構成する機器の総称。コンピュータの利用技術などの無形なものを意味するソフトウェアに対し機器などの有形なものをさす。最近では、ハードウェアやソフトウェアということばはコンピュータと離れたところでもよく使われ、特に技術やノウハウなどをソフトと呼び、他の有形の機器をハードと呼んで区別している。たとえば、建物としての売場はハードであるが、接客技術や商品技術などの無形のものはソフトなどと区別されることも多い。

出典 (株)ジェリコ・コンサルティング流通用語辞典について 情報

知恵蔵 「ハードウエア」の解説

ハードウエア

ハードウエアは、形ある機械、ソフトウエアはハードウエアを動かすためのプログラムやデータの集まりのこと。それぞれハード、ソフトと略すこともある。ハードウエアはパソコン本体、周辺機器、内部の部品など。ソフトウエアには、基礎となるOSと、ワープロ表計算といったアプリケーションソフト、実行するプログラムを含まないデータ集などがある。また、ソフトウエアは無形であることから、より広く、機器を利用するノウハウや知識、情報などを指すこともある。

(斎藤幾郎 ライター / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

ASCII.jpデジタル用語辞典 「ハードウエア」の解説

ハードウェア

コンピューターを構成する機器の総称。コンピューター本体、キーボードやマウススキャナーなどの入力装置、ハードディスクなどの記憶装置、ディスプレーなどの出力装置などで構成される。これに対して、コンピューターに仕事をさせるためのプログラムをソフトウェアという。コンピューターでは、ハードウェアはソフトウェアによって制御され、両者がうまくかみ合うことでシステムとして機能する。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハードウエア」の意味・わかりやすい解説

ハードウエア
hardware

ソフトウエアに相対する言葉として用いられ,コンピュータの装置自体,あるいはさらに狭い意味では,コンピュータを構成する電気回路のうちの論理回路や記憶回路とその実装技術のことをいう。最近ではコンピュータに限らず,あらゆる機器において,機器自体の構造などに関することをハードウエアといい,機器の利用面のことをソフトウエアというようになった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

カメラマン写真用語辞典 「ハードウエア」の解説

ハードウェア

英語のhardware。パソコン本体や プリンター 、 スキャナー 、外付けドライブ等をハードウェアと呼ぶ。一方、パソコンの OS 、アプリケーションソフト等を ソフトウェア と呼ぶ。

出典 カメラマンWebカメラマン写真用語辞典について 情報

パソコンで困ったときに開く本 「ハードウエア」の解説

ハードウエア

パソコンの世界では、形のある機械のことを「ハードウエア」といいます。つまり、パソコン本体や周辺機器、中の部品などです。もとは「金物、鉄器」といった意味です。
⇨周辺機器、ソフトウエア

出典 (株)朝日新聞出版発行「パソコンで困ったときに開く本パソコンで困ったときに開く本について 情報

DBM用語辞典 「ハードウエア」の解説

ハードウェア【hardware】

周辺機器を含むパソコンの物質的な構成部品のこと。

出典 (株)ジェリコ・コンサルティングDBM用語辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のハードウエアの言及

【コンピューター】より

…このプログラムはNの値nを減らしながら,総和を求めていく。(1)add One Zero Res % 結果の初期値を1にする % 通常は move One,Res と書けるようにする(2)ifequal N One 6 % n=1 になったら計算は終り(3)add N Res Res % nを結果(の途中経過)に足し込む(4)sub N One N % nをn-1に書き換える(5)goto 2 % 無条件にループ(繰り返し)の頭に戻る(6)stop % 計算はここで終了,Resに最終結果があるコンピューターアーキテクチャー言語処理系論理回路数の表現
【コンピューターの構造(ハードウェアとソフトウェア)】
ここまでは単純化したコンピューターを使って説明したが,以下では今日のコンピューターの最大公約数的な構造を説明する(図2)。このような構造をコンピューターアーキテクチャーと呼ぶ。…

※「ハードウエア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android