デジタル大辞泉
「ら」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ら【ら・ラ】
- 〘 名詞 〙 五十音図の第九行第一段(ラ行ア段)に置かれ、五十音順で第三十九位(同音のかなの重複を含めるとき、第四十一位)のかな。いろは順では第二十二位で、「な」のあと、「む」の前に位置する。現代標準語の発音では、上歯茎と舌先との間で調音される有声子音 r と母音 a との結合した音節 ra にあたる。「ら」の字形は、「良」の草体から出たもの、「ラ」の字形もまた「良」から出て、その初二画をとったものである。ローマ字では、ra と書く。
ら
- ( 推量の助動詞「らむ」が「らう」となり、さらに変化したもの ) 推量の助動詞「うず」に付いた「うずら」および完了の助動詞「つ」に付いた「つら」として用いられる。…だろう。…う。
- [初出の実例]「君やなんどは北面してこうずら、今は対合に迎んとするぞ」(出典:史記抄(1477)一二)
ら
- ( 動詞・助動詞の終止形の語尾「る」に終助詞「は」が付いて変化したもの。「らあ」とも ) 詠嘆もしくは強調を表わす。
- [初出の実例]「『帰へるか、晩迄居ねへか』『用が有らア』『おけへんなんすか』」(出典:洒落本・奴通(1780か))
ら
- 〘 間投助詞 〙 軽い確認の気持を表わす。
- [初出の実例]「表に物申と有る。案内とはたそら」(出典:虎寛本狂言・比丘貞(室町末‐近世初))
ら
- ( 完了の助動詞「り」の未然形 ) ⇒助動詞「り」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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ら
五十音図第9行第1段の仮名で、平仮名の「ら」は「良」の草体から、片仮名の「ラ」は「良」の初めの2画からできたものである。万葉仮名では「良、羅、浪、郎、樂、濫、邏(以上音仮名)、等(訓仮名)」などが使われた。ほかに草仮名としては「
(良)」「
(羅)」「
(等)」などがある。
音韻的には/ra/で、舌先が歯茎あるいはその付近に対して1回だけはじく有声音[r]を子音にもつが、場合によって[l]が用いられることもある。和語に関する限り、助動詞「らる」「られる」「らむ」「らし」や擬声・擬態語を除いて、「ら」が語頭にたつことはない。
[上野和昭]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内のらの言及
【ウマ(馬)】より
…北アメリカ起源であるが,現代では野生種はアジア,アフリカにだけ分布する。日本語のウマは蒙古語のモリンmorinに由来するというが,属名のエクウスEquusはインド・ヨーロッパ語のウマを意味するエクオスekwosに,caballusは中央アジア,スラブ,フィンランド語系のウマを指すカーバールKävalに基づいている。
[ウマ科の特徴]
現生の野生種は肩高1~1.5m,高度に走るのに特殊化した奇蹄類で,前・後肢とも1指(第3指),首と頭が長く,尾は中等の長さ,体毛は短く,厚く滑らかであるが,ときに冬毛はあらく下毛を密生する。…
※「ら」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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