七道(読み)シチドウ

精選版 日本国語大辞典 「七道」の意味・読み・例文・類語

しち‐どう‥ダウ【七道】

  1. 東海東山北陸山陰山陽南海・西海道の総称。→五畿七道
    1. [初出の実例]「是日、遣使七道、宣告依新令政、及給大租之状、并頒付新印様」(出典続日本紀‐大宝元年(701)己酉)
    2. 「揔じて諸国七道の軍勢、我も我もと馳上りける間」(出典:太平記(14C後)六)

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「七道」の解説

七道
しちどう

律令制下の地方区分。東海道・東山道・北陸道・山陰道・山陽道・南海道・西海道があり,畿外諸国はいずれかに所属した。685年(天武14)畿外への使者派遣の単位としてみられ,その後国家運営のための制度として固定化し,朝廷から畿外への遣使文書による命令下達などの単位として利用された。それぞれの地域を貫く交通路をも意味する。地理的条件に即した区分であったため,律令制の衰退後も地域名称として残った道名もある。

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世界大百科事典(旧版)内の七道の言及

【五畿七道】より

…また日本全国を表す語としても用いられた。五畿は山城・大和・河内・和泉・摂津の畿内の5ヵ国をさし,七道は東海道・東山道・北陸道・山陰道・山陽道・南海道・西海道(各項目参照)をさす。畿内は皇都周辺の特別行政地域として646年(大化2)に設置された。…

※「七道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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