デジタル大辞泉
「三里」の意味・読み・例文・類語
さん‐り【三里】
1 1里の3倍。
2 灸点の一。また、そこにすえる灸。膝頭の下約3寸(大人で約6センチ)、脛骨の外側の所。足三里ともいい、消化器の病気に効果がある。また、前腕の背面で、ひじの曲がりめから下へ3寸の所にある手三里は鼻血・手のしびれなどの治療点。
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さん‐り【三里】
〘名〙
① 一里の三倍。約一一・七八キロメートル。
※
平家(13C前)九「小野原より三里へだてて、
三草の山の西の
山口に陣をとる」
②
灸穴(きゅうけつ)の名。
ひざがしらの下で、外側の少しくぼんだ所。ここに灸をすえると足を丈夫にし、また、
万病にきくといわれる。
※
徒然草(1331頃)一四八「四十以後の人、身に灸を加へて、三里をやかざれば、
上気の事あり」
③ ②にすえる灸。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
三里 (さんり)
経穴の名称の一つ。手と足にあるが,足の三里への灸(きゆう)がよく行われたため,単に三里といえば足の三里をさす。膝関節の前面のすぐ下にあり,ここへの灸は万病に効くとされた。古くは,旅行中には毎日,ここに灸をすえたといわれる。
→経穴
執筆者:佐藤 祥之
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報