上気(読み)ジョウキ

デジタル大辞泉 「上気」の意味・読み・例文・類語

じょう‐き〔ジヤウ‐〕【上気】

[名](スル)
顔に血が上ってのぼせること。のぼせて顔を赤くすること。「熱気上気した顔」
頭に血が上って興奮し、自分を見失うこと。逆上すること。
「―の沙汰ならば容赦もせん」〈樗牛滝口入道
[類語]興奮熱狂熱中高揚感奮激発激昂げきこう逆上エキサイトフィーバー(―する)高ぶるのぼせる激するかっとなるいきり立つはやり立つわくわくするぞくぞくするどきどきするのぼせ上がる血迷う血走る

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精選版 日本国語大辞典 「上気」の意味・読み・例文・類語

じょう‐きジャウ‥【上気】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 頭に血がのぼってぼうっとすること。のぼせること。逆上。
    1. [初出の実例]「変者上気、蒸者体熱、変蒸有軽重」(出典医心方(984)二五)
    2. 「四十以後の人身に灸(きう)を加へて三里を焼かざれば、上気の事あり」(出典:徒然草(1331頃)一四八)
  3. 精神状態が尋常でなくなること。

かみ‐け【上気】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 上品な様子。上品なさま。
    1. [初出の実例]「流石は都程ありて万花車(きゃしゃ)に、御上気(おカミケ)なる𡜆(よね)仕出しゆたかに」(出典:浮世草子傾城歌三味線(1732)二)

のぼり‐き【上気】

  1. 〘 名詞 〙 気持がのぼせること。夢中になり冷静な判断を失うこと。じょうき
    1. [初出の実例]「のぼり気に成て富樫の左衛門、座敷にとほんと待間」(出典:浄瑠璃・傾城島原蛙合戦(1719)二)

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普及版 字通 「上気」の読み・字形・画数・意味

【上気】じようき

せき。

字通「上」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の上気の言及

【のぼせ】より

…〈のぼせ〉は,脳血流が増加して上気することをはじめ,精神的に興奮して前後のわきまえを失うこと,夢中になることなど,種々の精神的・身体的現象を含んでいる。また,その感じ方や理解については,各人によっても差がある。…

※「上気」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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