童謡詩人、童話作家。福岡県生まれ。小学教師をしたのち、同郷の先達北原白秋に師事して上京。『赤い鳥』に詩、童謡を発表して、1933年(昭和8)処女童謡集『旗・蜂(はち)・雲』を出版。それ以後、詩、童謡、童話、絵本の各分野に活躍、児童文学界の一頂点を極める。洗練されたことばによる作品は、知性と叙情が融合し、背景に子供の幸福への希求がある。第二次世界大戦後、日本児童文学者協会会長も務めた。著作は多く、『与田凖一全集』全6巻(1967)によりサンケイ児童出版文化大賞を受賞、少年少女詩集『野ゆき山ゆき』(1972)により野間児童文芸賞を受けた。
[鶴見正夫]
『『与田凖一全集』全6巻(1967・大日本図書)』
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