仏座(読み)ほとけのざ

精選版 日本国語大辞典 「仏座」の意味・読み・例文・類語

ほとけ‐の‐ざ【仏座】

〘名〙
① (初生の円葉が地に敷いて、仏の蓮華座に似るところから) 植物たびらこ(田平子)」の異名。《季・新年》 〔拾芥抄(13‐14C)〕
※俳諧・毛吹草(1638)五「雪仏消て跡にや仏の座〈重供〉」
シソ科一年草または越年草。日当たりのよい畑や路傍に生える汎世界的な雑草。茎は高さ一〇~三〇センチメートル、四稜下部は地をはう。葉は対生し円形で縁は欠刻状。春、葉腋にはじめ閉鎖花が咲き、後に紫紅色の筒状唇形花が輪生する。漢名、宝蓋草。かすみそう。さんがいぐさ。《季・春》
※大和本草附録(1715)一「仏の座(ザ) 葉は小銭の大さなり〈略〉正二月圃に生じ、紫色の花さく」

ぶつ‐ざ【仏座】

〘名〙 仏のすわる座。また、仏像が安置されている台座蓮台
※貞享版沙石集(1283)八「仏座の後に座す」 〔法苑珠林‐四二〕

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デジタル大辞泉 「仏座」の意味・読み・例文・類語

ぶつ‐ざ【仏座】

仏像を安置する台座。蓮台れんだい

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普及版 字通 「仏座」の読み・字形・画数・意味

【仏座】ぶつざ

仏像の台座。

字通「仏」の項目を見る

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動植物名よみかた辞典 普及版 「仏座」の解説

仏座 (ホトケノザ)

学名Lamium amplexicaule
植物。シソ科の一~二年草

仏座 (ホトケノザ)

植物。キク科の越年草。コオニタビラコ別称

仏座 (ホトケノザ)

植物。田平子の別称

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世界大百科事典(旧版)内の仏座の言及

【台座】より

…仏像彫刻を安置するための台で,像がその上に座し,臥し,あるいは立つものをいう。古くは仏座といい,また金剛宝座,金剛座とも呼ぶ。これは仏の座すところはいかなる悪魔外道もこれを侵すことができない堅固な座であるという意である。…

※「仏座」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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