却(読み)キャク

デジタル大辞泉 「却」の意味・読み・例文・類語

きゃく【却】[漢字項目]

[常用漢字] [音]キャク(漢) [訓]しりぞく しりぞける かえって
1 その場から後ろに引き下がる。しりぞく。「退却」
2 差し出したものを引っこませる。しりぞける。「却下/棄却」
3 除き去る。「消却・焼却・脱却・売却・返却」
4 すっかり…してしまう。「閑却・困却・忘却・冷却」
[補説]「卻」は異体字。
[難読]却説かえってとく

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「却」の読み・字形・画数・意味

却
常用漢字 7画

(異体字)卻
9画

[字音] キャク
[字訓] しりぞける・かえって

[説文解字]

[字形] 会意
去+卩(せつ)。〔説文〕九上に卻を正字とし「欲を(節)するなり」と訓し、(きやく)声とする。を欲と解しを節にして欲を却ける意とするが、字は去と卩とに従う。去はもと大と(きよ)とに従い、神判に敗れた者(大)が、その宣誓に用いた祝詞の器((さい))の蓋を破り()、これを水に流した。その字は法、また神判の羊(解(かいたい))のを加えた字がで、法の初文。その去を拝する形が却で、破却・棄却の意。責問を受けて却くことを却という。

[訓義]
1. 敗訴者を却ける、しりぞける、しりぞく、さる、のぞく、おいはらう。
2. あとずさる、やむ、ゆずる。
3. 副詞、かえって。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕却 スツ・カヘル・カヘス・シリゾク・サル・サラフ・モテイテ・エラブ・ヌク 〔立〕却 シリゾク・サル・ヲシリヘ・カヘス・カナクル・スツ・エラブ・サク・イトフ・スミヤカニサル・カクス・カヘテ・カヘル

[声系]
〔説文〕に卻声として・など四字を収めるが、みな却に従う字。去は神判に敗れて流棄される意。それで却声の字には、受屈労の意をもつものが多い。

[熟語]
却是▶・却下▶・却回▶・却棄▶・却帰▶・却去▶・却曲▶・却月▶・却顧▶・却後▶・却行▶・却坐▶・却生▶・却説▶・却絶▶・却走▶・却足▶・却退▶・却頓▶・却背▶・却避▶・却復▶・却歩▶・却立▶・却流▶・却粒▶・却老▶
[下接語]
遺却・引却・解却・閑却・間却・棄却・減却・困却・殺却・消却・焼却・償却・攘却・心却・走却・退却・脱却・破却・敗却・売却・反却・擯却・返却・変却・却・忘却・没却・滅却・冷却

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

[名](スル)1 別の衣服に着替えること。特に夏冬の季節に応じて改めること。平安時代には、陰暦4月1日、10月1日に行われた。江戸幕府では、このほかに5月5日・9月9日などにも着替える定めがあった。現...

衣替えの用語解説を読む