デジタル大辞泉 「口に蜜あり腹に剣あり」の意味・読み・例文・類語 口くちに蜜みつあり腹はらに剣けんあり 《「唐書」李林甫伝にある、唐の宰相、李林甫を評した言葉》口ではやさしいことを言うが、心の中は陰険であること。[類語]狼に衣・羊の皮を着た狼・白無垢しろむく鉄火・外面似菩薩じぼさつ内心如夜叉にょやしゃ・真綿に針を包む・笑中に刀とうあり・人面獣心・蛇心仏口ぶっこう 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「口に蜜あり腹に剣あり」の意味・読み・例文・類語 くち【口】 に 蜜(みつ)あり、腹(はら)に剣(けん)あり ( 中国、唐の玄宗の時の宰相李林甫(りりんぽ)の人柄を述べた語から ) 口先ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。[初出の実例]「はち こころにははりもちなからあふときはくちにみつあるきみそわびしき」(出典:仮名草子・虫の歌合(1624‐44頃か))[その他の文献]〔新唐書‐李林甫〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
故事成語を知る辞典 「口に蜜あり腹に剣あり」の解説 口に蜜あり腹に剣あり 口ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険であることのたとえ。 [使用例] 口に蜜ある者は腹に剣を蔵する。一人分八百円ずつ、取るものは取ったが、しかし、果して新聞の広告文通り約束を実行したかどうか[織田作之助*勧善懲悪|1942] [由来] 「資治通鑑―唐紀」に載せる話から。八世紀、唐王朝の時代の中国でのこと。時の宰相、李り林りん甫ぽは、教養のある者たちをねたみ、表では仲よくしていましたが、あまいことを言っては、裏で彼らを罪に落としていました。そこで、世の人々は李林甫のことを「口に蜜有り、腹に剣有り(ことばは甘いが、内心では人を傷つけようと考えている)」と言っていたということです。 出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報
ことわざを知る辞典 「口に蜜あり腹に剣あり」の解説 口に蜜あり、腹に剣あり 口ではやさしいことを言いながら、心の中は陰険なこと。 [解説] 中国、唐の玄宗帝の時の宰相、李り林りん甫ぽの人柄について言われたことば。 〔英語〕Many kiss the hand they wish to cut off.(切り落としたいと願う手にキスする者多し) 出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報