局所的に生じたアノードとカソードが短絡された電池.金属腐食の電気化学的説明のモデル.たとえば,鉄と白金を硫酸水溶液に離して浸し,導線で短絡すると,水素過電圧の小さい白金上で水素が発生し,鉄は溶解する.すなわち,
鉄 極:Fe → Fe2+ + 2e(アノード反応)
白金極:2H+ + 2e → H2(カソード反応)
となる.溶液に浸漬した金属では,金属あるいは溶液側になんらかの不均一性があり,局所的にアノードあるいはカソードを形成すると考えられる.このように,腐食現象を短絡された小電池で説明する考えを局部電池説といい,小電池を局部電池とよぶ.局部電池の生じる原因としては,不純物の偏析,加工あるいは熱処理によるひずみの不均一な分布,きず,腐食生成物などの付着,溶液濃度あるいは溶解酸素の不均一などがあげられる.金属の純度を上げると腐食速度が減少する事実などは,局部電池説で考えやすい現象である.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
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