コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

偏析 へんせき segregation

翻訳|segregation

6件 の用語解説(偏析の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

偏析
へんせき
segregation

合金の凝固固体の内部で,溶質濃度が不均質になること。現象と原因により次のように分ける。 (1) 正常偏析 通常,合金の凝固時において最初に晶出する固体の成分は液体の成分と異なる。したがって,鋳型に接する部分から内部に向って凝固が進行すれば,その方向に平行な溶質濃度分布が形成される。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

へん‐せき【偏析】

金属や合金が凝固する際に、ある金属の組成が不均一になって分布に偏りが生じること。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

岩石学辞典の解説

偏析

一つの相から他の相が分離することで,物質中の不純物あるいは成分元素の分布が不均一になる現象[久保ほか : 1987,長倉ほか : 1998].凝離[久保ほか : 1987],分結[文部省編 : 1991].

出典|朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

へんせき【偏析 segregation】

複数の元素(A,B,C,……)から成る固体において,たとえばB元素が一様に分布していない状態にあるとき,B元素は偏析しているという。偏析の型は,平衡状態で生じる偏析と,平衡状態となっていないために生じる偏析の二つに大別できる。前者の一つは,溶質原子の一部が母相中の転位や結晶粒界などの欠陥部に凝集すると,それぞれ転位のひずみエネルギーや結晶粒界エネルギーなどが減少する場合に,安定に生じる偏析であり,とくに平衡偏析呼ばれる

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

へんせき【偏析】

粉粒体が粒度・比重・組成などにかたよりを生じ不均一になること。
金属や合金が凝固する際、不純物や成分元素の濃度分布が不均一になる現象。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

偏析
へんせき
segregation

合金をつくるには、成分金属を液体状態で溶かし合わせてから凝固させる。この凝固の際に、最初に凝固した部分と、あとで凝固した部分では組成が異なるのが普通であり、その結果、合金の組成に不均一性が生じる。これを凝固偏析という。凝固偏析の程度は、合金の種類や凝固条件によってかなり異なる。大型の材料では、表面部と中心部とで、肉眼的にも判別できるほどの著しい偏析(マクロ偏析)が生じることがある。一方、材料中の個々の結晶を顕微鏡で観察すると、結晶の中心部と外周部との間に組成の相違(ミクロ偏析)が見られる。これらの凝固偏析は、適当な温度で長時間加熱して、原子の相互拡散によって軽減される。これを均質化焼きなましといい、健全な材料をつくるのに必要な処理である。
 なお、凝固偏析以外に、粒界平衡偏析(略して粒界偏析)という特殊な偏析が生じる。これは、結晶粒の境界に不純物原子が寄り集まる現象で、結晶粒の境界では原子が整然と配列していないためにおこるものである。この偏析は均質化焼きなましを行っても軽減されないで、逆に、不純物がさらに寄り集まることさえある。金属材料が結晶粒の境界から破壊するのは、粒界偏析が原因である場合が多い。[西沢泰二]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

偏析の関連キーワード写像化合物半導体推移律スカラー積分配法則亜族組合せの法則(集合論)交換の法則(集合演算)相互比例の法則平行六面体の法則

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

偏析の関連情報