microearthquake
マグニチュードMについて,1≦M<3の地震。通常は体に感じない地震。グーテンベルク-リヒターの式により,Mが1小さくなると地震数が約8倍となるため,微小地震は非常に多数発生する。通常は速度型地震計を用いて観測される。上下動成分の最大片振幅A(cm/s)および震源距離R(km)を用いて,渡辺の式0.85M-2.50=logA+1.73logR(R<200km)によりMが計算される。地震計を設置する場所の地動ノイズは,静かな所でも1×10-5cm/s程度のため,震源から100km以内でないとM1の微小地震を観測することは難しい。波動の周波数は数Hz~数十Hzであり,地震が小さくなるほど短周期になる傾向にある。大・中地震について知られている地震の大きさと波動の周波数の関係が,微小地震については成り立たず,地震の相似性が崩れているという観測結果が多数得られており,微小地震が大きな地震と本質的に異なるものであるかどうかが現在論争の的。また,通常の微小地震よりはるかに低周波の地震が,火山近傍の地殻深部等でとらえられている。日本全国に約300点の微小地震定常観測点が設置され,沈み込むプレートや内陸の上部地殻に発生する微小地震活動をとらえ,震源分布,発震機構の分布および波動の伝播特性等の解析が行われている。沈み込むプレートの幾何学的形状や内部構造,島弧の三次元的な地震波速度・減衰構造および応力場など,地震発生場の特徴が明らかにされ,長期的な地震予知のために役立てられる。
執筆者:飯尾 能久
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
マグニチュード(M)が3未満の地震。M1以下を極微小地震という。条件がよければMが-2程度の地震まで観測できる。ある地域に一定の期間中に起こる地震のM別の度数を調べると,Mを1小さくとるごとに,そのM以上の地震の総数は数倍ないし10倍になる。この法則(グーテンベルク=リヒターの法則)が微小地震についても成り立つとすれば,微小地震の発生度数はたいへん多いはずである。微小地震の観測は1948年ごろ日本で始まり,M3から-1程度の範囲でも上記の法則がほぼ成り立っていることが確かめられた。したがって,地震活動があまり高くない地域でも,微小地震を観測すれば比較的短い期間に多量のデータが得られ,地震活動の程度やその時間的変化,震源の分布と地球内部の構造との関係などについての有力な情報を得ることができる。微小地震の観測には1ないし数十Hzの周波数帯で倍率のきわめて高い地震計を用いるため,常時微動の大きい場所では観測できない。
執筆者:宇津 徳治
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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…この揺れのことを地震動というが,一般には地震動のことも地震と呼んでいる。
[マグニチュードと震度]
地震には,数百kmの範囲にわたって強い地震動をもたらし,大災害を生じるような巨大地震から,地震動は人体に感じられず,高感度の地震計だけが記録するような微小地震まで,大小さまざまなものがある。地震の大きさ(規模)はマグニチュードによって表示される。…
※「微小地震」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
〘 名詞 〙 春の季節がもうすぐそこまで来ていること。《 季語・冬 》 〔俳諧・俳諧四季部類(1780)〕[初出の実例]「盆栽の橙黄なり春隣〈守水老〉」(出典:春夏秋冬‐冬(1903)〈河東碧梧桐・高...