海中の水温は通常、深さが増すとともに降下しているが、その度合いは深さとともに複雑に変化している。このうち水温の深さ方向の変化が上下の層に比べて大きな層を水温躍層という。水温躍層には、永年躍層、季節躍層、日(にち)躍層の3種類がある。永年躍層は、中緯度域で500~700メートルともっとも深く、赤道付近では100メートル前後、また緯度50~60度海域では海面付近にみられる。季節躍層は、おもに中緯度域で永年躍層と海面の間に暖候期に発生するが、冬季には海面からの冷却と風により、海面から季節躍層のある深さまで混合するために消滅する。日躍層は、海面付近に昼間発生し夜間消滅する小規模な水温構造である。
[長坂昂一・石川孝一]
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出典 (財)日本水路協会 海洋情報研究センター海の事典について 情報
thermocline
躍層のうち,水温を観察要素とするもの。温度躍層,変水層とも呼ばれる。季節変化を受けにくい主水温躍層と気温の高い夏季を中心に表層付近で発達する季節水温躍層がある。
執筆者:川口 慎介
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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