腹芸(読み)ハラゲイ

デジタル大辞泉 「腹芸」の意味・読み・例文・類語

はら‐げい【腹芸】

芝居で、役者せりふ動作に出さず、感情を内面的におさえてその人物心理を表現する演技
はかりごとを言葉行為に出さず、腹の中で企むこと。また、直接言葉で指示するのではなく度胸迫力物事を処理すること。また、そういうやり方。「腹芸のできる政治家
あおむけに寝た人の腹の上で芸を演じて見せる軽業かるわざ。また、腹に顔などを書き、これを動かして見せる芸。

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精選版 日本国語大辞典 「腹芸」の意味・読み・例文・類語

はら‐げい【腹芸】

  1. 〘 名詞 〙
  2. あおむけに寝た人の腹の上で演じる曲芸。また、腹に顔などをえがいて演じる芸。
  3. 演劇で、役者がしぐさ・せりふを用いず、思い入れでその扮(ふん)する人物の意中を表現すること。
    1. [初出の実例]「俳優が訳もなく舞台へ出て踊る、唄を唱ふ、斯うなると日本の腹芸(ハラゲイ)は高いものだ」(出典:米国見物(1910)〈正岡芸陽〉紐育着)
  4. 自分の意図・意志をことばや行為に出さず、貫祿やすごみによって実現すること。直接的な言動によらず度胸や経験で物事を処理すること。
    1. [初出の実例]「久慈次郎の円転さはなかったが、一種の腹芸(ハラゲイ)を持って常にティーム融和を図った」(出典:熱球三十年(1934)〈飛田穂洲〉次郎さんと富さん)

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