だい‐や【台屋】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 遊里で料理をつくりととのえる仕出屋。台肴屋(だいざかなや)。[初出の実例]「台やにて、その日のしこみの物を、何々とちいさき紙へ書つけ…
たくみ‐や【匠屋】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 木材で物をつくる職人。〔日葡辞書(1603‐04)〕
こし‐や【輿屋】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 葬儀に用いる輿や道具類を製造または賃貸しする家。葬儀屋。棺屋。また、輿や駕籠などをつくる家。また、その人。[初出の実例]「気味わる…
あおもの‐や(あをもの‥)【青物屋】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 野菜などを販売する人。また、その商店。八百屋。青物商。青物店。[初出の実例]「雨の降日は、此木屑より箸を削て、〈略〉青物屋(アヲも…
さんぱつ‐や【散髪屋】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 髪を刈り整えることを業とする店。また、その人。とこや。理髪店。斬髪屋。斬髪店。散髪床。[初出の実例]「此地には最早散髪屋(サンハツ…
しまり‐や【締屋】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 金銭を浪費しない人。倹約家。始末屋。また、けちな人をあざけっていう語。[初出の実例]「しっかりしてゐてしまりやで好いとか言って賞め…
しゃみせん‐や【三味線屋】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 三味線の製造、販売、修理をする店。また、その人。さみせんや。[初出の実例]「ひいて見て又首ひねる三味線屋」(出典:雑俳・柳多留‐二…
ざいもく‐や【材木屋】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 材木を売る店。また、それを業とする人。木屋(きや)。[初出の実例]「大坂材木屋孫二郎いもと〈むく〉、暮々来了」(出典:言経卿記‐天正一…
じゅず‐や【数珠屋】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 数珠の製造や販売を業とする家。また、その人。じゅずひき。じゅずみせ。〔日葡辞書(1603‐04)〕数珠屋〈本朝桜陰比事〉[初出の実例]「…
ひいな‐や(ひひな‥)【雛屋】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 雛人形を飾りたてる小さな家。ひなや。[初出の実例]「わが宮の御ひいなやにさまざまのものうゑなどして」(出典:御堂関白集(1027頃))②…
ひ‐おく(‥ヲク)【比屋】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「比」は列の意 ) 軒を並べること。家が立ち並んでいること。やなみ。また、数多くの家。[初出の実例]「九重深処得レ知否、比屋黍元掩…
ばんじょう‐や(バンジャウ‥)【番匠屋】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 大工(だいく)。ばんじょや。[初出の実例]「番匠やの娘子の召したりや帷子(かたびら)」(出典:狂言歌謡・番匠屋(鷺小舞)(室町末‐近世初…
ばった‐や【ばった屋】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 屑拾(くずひろい)が集めてきた物を買い取る問屋。[初出の実例]「浅草松葉町のバッタ屋(紙屑拾ひのものを買入るる問屋を云ふ)五軒の主…
じごく‐や(ヂゴク‥)【地獄屋】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =じごくやど(地獄宿)[初出の実例]「地獄屋は爰かと浅黄うら尋」(出典:雑俳・柳多留‐三二(1805))
じしんばん‐や【自身番屋】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =じしんばんしょ(自身番所)[初出の実例]「自身番屋へ朝よりくくし置、組の吟味するもあり」(出典:随筆・内安録(1853頃))
したてもの‐や【仕立物屋】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =したてや(仕立屋)[初出の実例]「室町のかた脇に仕立物屋(シたてものや)の軒かほりて」(出典:浮世草子・日本永代蔵(1688)一)
せいじ‐や(セイヂ‥)【政治屋・政事ジ屋】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 政治家を軽蔑していう語。政治にたずさわり、それによって利権を得たり名誉欲を満足させたりする人をいう。ポリティシャン。[初出の実例]…
しるこ‐や【汁粉屋】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 汁粉を売る店。[初出の実例]「汁粉店(シルコヤ)へ行ったらなア」(出典:当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉二)
ごふく‐や【呉服屋】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 呉服、織物などをあきなう家。また、その人。呉服店。[初出の実例]「袖べいの縫か朽葉の蔦かづら 軒に時雨のしげき呉服屋〈令徳〉」(出典…
あたり‐や【当屋】
- 精選版 日本国語大辞典
- [ 1 ] 〘 名詞 〙① 理髪店をいう。商家などで「剃(す)る」をきらっていう語。〔新しき用語の泉(1921)〕② 思った通りに物事がうまくゆく人。人気を…
あつかい‐や(あつかひ‥)【扱屋】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 上方の花街で、検番のような機能を果たすところ。芸妓はここに登録され、必ずここを通して貸席に送り込まれる。一花街に数軒あって、それ…
あつがり‐や【暑屋】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 暑がりの人。[初出の実例]「私は〈略〉寒がり屋である。その癖夏がくれば一応暑がり屋にもなる」(出典:通学物語(1941)〈渋沢秀雄〉惰…
うら‐や【裏屋・裏家】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 町裏や路地に建てられた家。うらだな。⇔表屋。[初出の実例]「うら屋も住(すみ)所」(出典:浮世草子・好色一代男(1682)二)
けだもの‐や【獣屋】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 江戸時代、猪、猿、鹿などの野獣の肉や皮を売っていた店。また、その人。江戸麹町平河町にあったものが特に有名。ももんじ屋。[初出の実…
こう‐おく(クヮウヲク)【黄屋】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 中国、漢の時代、天子の乗る車をおおう絹製のかさ。裏を黄色の絹で張ってある。[初出の実例]「南越王佗が黄屋左纛をつくりし類」(出典:…
かのこ‐や【鹿子屋】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 かのこ絞りによる染物を業とする家。また、その人。[初出の実例]「鹿子屋(カノコや)の仕手殿も見へける」(出典:浮世草子・好色一代女(1…
かぶ‐や【株屋】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 株式の売買を職業とする人。相場師。[初出の実例]「製造業極めて難し〈略〉是くの如きは到底一時の奇利を僥倖とする株屋連の能く当る可き…
からもの‐や【唐物屋】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 中国その他の外国から輸入された雑貨を売買する店。唐物商。唐物店(だな・みせ)。とうぶつや。唐物屋①〈人倫訓蒙図彙〉[初出の実例]「頭…
かんがく‐や(クヮンガク‥)【勧学屋】
- 精選版 日本国語大辞典
- 江戸池之端(東京都台東区池之端)にあった薬屋の名。錦袋円(きんたいえん)の発売で知られ、それで得た金で教育機関をおこし三万余の書を蔵したとこ…
かき‐や【掻屋】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 金を貰って、男の性器を指で刺激して射精させる商売。[初出の実例]「『あの便所がカキ屋の仕事場なんですよ』と私服の下にピストルを忍ば…
かさ‐や【傘屋・笠屋】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 傘、あるいは笠をつくり、また、これを売る店や人。[初出の実例]「是におりますと傘屋はまかり出る」(出典:雑俳・柳多留‐一八(1783))
がんばり‐や(グヮンばり‥)【頑張屋】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 しんがあってねばり強い人。[初出の実例]「所謂ガンバリ屋は自己の疲労や苦痛を口外しないばかりでなく、他の者にも隠す傾向がある」(出…
かん‐や(クヮン‥)【棺屋】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 棺を売ったり、葬式用具を貸したりする家。輿屋(こしや)。[初出の実例]「引札もされず棺屋の見世ひらき」(出典:雑俳・柳多留‐一三(1778…
おく‐う(ヲク‥)【屋宇】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 家。家屋。居宅。建物。[初出の実例]「非レ難レ営二屋宇一恐レ礙二林丘一」(出典:真愚稿(1422頃か)題松泉画)[その他の文献]〔後漢書‐…
くくし‐や【括屋】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 括染(くくりぞめ)を職業としている家。また、その人。[初出の実例]「めし椀のあとは白波かさなりて〈西泉〉 物の上手か縊師屋(ククしや)…
ぐそく‐や【具足屋】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 甲冑をつくったり売ったりする家。また、その人。甲冑師。[初出の実例]「尾州清洲の町人具足屋玉越三十郎とて、年頃廿四五の者あり」(出…
きゃく‐や【客屋】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 客をあげて遊興させる茶屋。客商売を営む家。揚屋(あげや)。[初出の実例]「客屋(キャクや)でごされば、かふ人だちがなふては」(出典:咄…
きれ‐や【切屋・布屋】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 布、小ぎれ類を売る商売。その店、その者。切屋①〈人倫訓蒙図彙〉[初出の実例]「ほかは、きれや、こま物やなんどさまざまあり」(出典:…
【屋宇】おく(をく)う
- 普及版 字通
- 家。〔南斉書、高逸、沈之伝〕餘不差山に隱居し、經をじ授す。從學する數十百人。各屋宇を營み、其の側に依止す。字通「屋」の項目を見る。
【屋架】おくか
- 普及版 字通
- 家。字通「屋」の項目を見る。
【屋瓦】おくが
- 普及版 字通
- 屋根瓦。字通「屋」の項目を見る。
【屋宅】おく(をく)たく
- 普及版 字通
- やしき。〔三国志、呉、陳武伝〕年三十四にして卒(しゆつ)す。家財、士をふに盡く。死するの日、妻子露立す。太子登、爲に屋宅をせり。字通「屋」の…
【屋比】おくひ
- 普及版 字通
- やなみ。字通「屋」の項目を見る。
【幽屋】ゆうおく
- 普及版 字通
- 奥深い家。字通「幽」の項目を見る。
【帷屋】いおく
- 普及版 字通
- 幕舎。字通「帷」の項目を見る。
【複屋】ふくおく
- 普及版 字通
- 複棟。字通「複」の項目を見る。
【同屋】どうおく
- 普及版 字通
- 同居。字通「同」の項目を見る。
【場屋】じようおく(ぢやうをく)
- 普及版 字通
- 試験場。また、芝居小屋。〔日知録、三十二、場屋〕場屋なるは、廣場の中に於て屋を爲(つく)る。必ずしも皆は開科試士の地ならざるなり。隋書樂志に…
【住屋】じゆうおく
- 普及版 字通
- 住家。字通「住」の項目を見る。
【翠屋】すいおく
- 普及版 字通
- 緑の屋根。字通「翠」の項目を見る。