ちらほら(読み)チラホラ

デジタル大辞泉 「ちらほら」の意味・読み・例文・類語

ちら‐ほら

[副]少しずつまばらにあるさま。また、たまにあるさま。ちらりほらり。「桜の花がちらほら(と)咲きはじめる」「街には半袖姿の人もちらほら(と)見える」
[類語]すかすかかさかさがさがさぱさぱさぱさつくぱらぱらぽつぽつまばら散在点在過疎混在分布断片的ちらばらぱらぱらばらばらちりぢりちりぢりばらばらてんでんばらばらてんでばらばら離れ離れ四散散乱

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ちらほら」の意味・読み・例文・類語

ちら‐ほら

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 常にではないが、たまにあるさま、また、少しずつ行なわれるさまを表わす語。ぼつぼつ。時どき。
浄瑠璃一谷嫩軍記(1751)二「とかくちらほら気転きかして立廻れば、怪我する事は微塵もない」
② 多くなく、まばらであるさまを表わす語。ちらばら。ちらり。ちらりほらり。
談義本・当世花街談義(1754)三「銀の長煙筒を握(つま)み、くゆらする煙片々(チラホラ)として花の顔(かんばせ)を彩る有様
③ 見えかくれするようにひるがえすさまを表わす語。
※女作者(1913)〈田村俊子〉「自分褄先の色の乱れを楽しむやうに鏡の前に行くとわざわざ裾をちらほらさせて眺めてゐたが」

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