サーレマー島(読み)サーレマートウ

デジタル大辞泉 「サーレマー島」の意味・読み・例文・類語

サーレマー‐とう〔‐タウ〕【サーレマー島】

Saaremaa》エストニア西部、バルト海に浮かぶ島。ドイツ語およびスウェーデン語名はエーゼル島。同国の島の中で最も大きい。リガ湾入口に位置し、ラトビアとはイルベ海峡で隔てられる。主な町は南部クレッサーレクレッサーレ城カルヤ教会などの中世の歴史的建造物が残るほか、数千年前にできたとされるカーリクレーター、島のシンボルとして親しまれるアングラ風車群がある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「サーレマー島」の意味・わかりやすい解説

サーレマー[島]
Saaremaa

エストニア共和国西部の島。ロシア語ではサレマSarema島。バルト海のリガ湾をふさぐような形で横たわる。長さ約100km,幅最大50km,面積2714km2。低い台地状の島で,最高点は標高54m。おもに石灰岩白雲岩よりなり,氷河堆積物や海成堆積物を表面にのせ,湿地松林になっている。海に面する海食崖には夏に無数の海鳥が集まる。住民は石灰岩採掘,漁業従事。おもな都市は南岸のキンギセップ。この北方カリには隕石の落下した跡のクレーターが数個,集団的に残っており,その最大のものは直径110mである。第2次世界大戦中の1941年,この島はドイツ軍により占領されたが,44年ソ連軍により解放された。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「サーレマー島」の意味・わかりやすい解説

サーレマー島
さーれまーとう
Сааремаа/Saaremaa

エストニア共和国西部の島。バルト海東岸のリガ湾入口にある。面積2714平方キロメートル。島の石灰岩は「サーレマーの大理石」として知られる。第二次世界大戦後に土地改良が行われた。主産業は牧畜と漁業。南東部海岸に、保養都市キンギセップКингисепп/Kingisepp がある。

[小宮山武治]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android