チャペル(英語表記)chapel

翻訳|chapel

デジタル大辞泉 「チャペル」の意味・読み・例文・類語

チャペル(chapel)

キリスト教礼拝堂。主に私邸学校病院などに付属した教会堂をいう。
[類語]教会堂教会聖堂大聖堂天主堂礼拝堂カテドラル

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精選版 日本国語大辞典 「チャペル」の意味・読み・例文・類語

チャペル

〘名〙 (chapel) キリスト教の礼拝堂。主に学校・病院などに付属した教会堂をいう。
※欧米印象記(1910)〈中村春雨〉倫敦日記「彼方のチャペルの傍(そば)の、青メープル樹の」

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改訂新版 世界大百科事典 「チャペル」の意味・わかりやすい解説

チャペル
chapel

キリスト教徒の礼拝堂,祭室。語源は,トゥールの司教マルティヌスの着用していた〈カッパcappa(長衣)〉で,聖遺物であるその衣の安置所をチャペルといった。またマルティヌスの長衣を初期フランクの諸王が持ち歩き礼拝のときに飾ったところから,城内の礼拝所をチャペルと呼ぶことになったともいう。のちに教会,修道院,学校,病院などの主建物の一部として,もしくは独立に造られた礼拝の場全般をさすに至った。用途によって宮廷礼拝堂(アーヘンなど),墓地礼拝堂,教皇の礼拝堂(システィナ礼拝堂)などがある。聖母マリアを守護者とする教会で,後陣(アプス)中央に設けられたマリアをまつる祭室を,とくにレディ・チャペルLady Chapelと呼ぶ。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チャペル」の意味・わかりやすい解説

チャペル
chapel; cappella

礼拝堂。教区の聖堂またはカテドラルと呼ばれる以外の,キリスト教の礼拝が行われる家屋,部屋などをさす。語源をなす cappaとはマントのことで,軍隊の保護聖人マルタンのマントの一部を聖遺物として保存し,6世紀の頃からフランクの諸王がこれに他の聖遺物を加えて,旅行や戦陣にたずさえ,安置して専従の聖職者チャプレンに護衛させた。やがてこれが諸侯の宮廷の聖堂に発展し,チャプレンは王侯書記,相談役などを兼ねるようになった。のち宮廷以外の修道院,学校,病院などの付属聖堂などもチャペルと呼ばれるにいたった。

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