メタバース(英語表記)metaverse

翻訳|metaverse

デジタル大辞泉 「メタバース」の意味・読み・例文・類語

メタバース(metaverse)

《meta(超越した)とuniverse(世界)の合成語》インターネット上に構築される仮想三次元空間利用者アバターとよばれる分身を操作して空間内を移動し、他の参加者と交流する。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メタバース」の意味・わかりやすい解説

メタバース
metaverse

IT(情報技術)によって仮想的に構築された世界。宇宙や世界を表すユニバース universeと,超越や高次の意味をもつ接頭辞 metaを合わせた造語コンピュータや通信技術の発展に伴い,従来の文字や音声をこえたコミュニケーションが可能になるなかで,現実を模した空間内を利用者が「アバター」を介して動き回り,現実のコミュニケーションに似た感覚で人と出会い,会話や取り引きができるようになった。2003年にサービスを開始した,仮想世界サービス「セカンドライフ」 Second Lifeは2013年に公称アカウント数が3600万人に到達した。しかし,仮想空間を描写するには高性能のコンピュータが要求され,急速に普及したスマートフォンでのコミュニケーションの中心はツイッターフェイスブックといったソーシャルネットワーク・サービス SNSに移った。
2020年頃メタバースは再び活況を呈し,巨大IT企業をゆさぶる存在になった。2017年に登場したオンラインゲームフォートナイト」Fortniteは,2020年に登録ユーザーが 3億5000万人に達し,イベント開催時の同時接続者が約 1300万人を記録した。同年,プラットフォームをこえた独自の決済システムをもったため,アップルグーグルスマートフォンのアプリ配信サービスから締め出した。2021年にはフェイスブックがメタバースに参入し,社名もメタに変更した。2022年,ソニーグループはフォートナイトを運営するエピックゲームズに 10億ドルを追加出資する計画を発表した。新型コロナウイルスの感染拡大で,現実社会での移動や交流に制限が出ていることもメタバースへの期待を高めている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

DBM用語辞典 「メタバース」の解説

メタバース【metaverse】

オンラインバーチャル・リアリティで、「比喩世界」の1つ。(Neal Stephenson氏の『Snow Crash』より引用。)

出典 (株)ジェリコ・コンサルティングDBM用語辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android