ワルキューレ

デジタル大辞泉 「ワルキューレ」の意味・読み・例文・類語

ワルキューレ

Valkyriaゲルマン神話で、戦士の神オーディンに仕える武装した乙女たち。馬を駆り、戦場で倒れた勇士たちを、オーディンの宮殿バルハラに導く。ワルキューリ
《〈ドイツDie Walküreワグナー楽劇ニーベルングの指輪」4部作の2作目にあたる作品。主な登場人物は神々の長ウォータン、ウォータンと知恵の女神エルダの間に生まれたワルキューレとよばれる娘たち、ベルズング族のジークムント双子の妹ジークリンデ。第2幕第1場の「ワルキューレの騎行」は単独で演奏されることもある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ワルキューレ」の意味・読み・例文・類語

ワルキューレ

(Walküre) ゲルマン神話で、戦士の神オーディンに仕える武装した乙女たち。馬を駆り、戦場で倒れた勇士たちを、オーディンの宮殿バルハラに導く。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「ワルキューレ」の意味・わかりやすい解説

ワルキューレ
Valkyrje

北欧神話の主神オーディンに仕える武装した乙女たちで〈戦死者を選ぶ者〉の意。彼女らはオーディンの命で馬を駆り戦場で倒れた勇士たちを天上の宮殿バルハラに導き,世界の終末巨人族との決戦にそなえて武事にはげむ勇士たちをもてなす。白鳥などに変身できることや,その名からするとワルキューレは元来は戦や死に関係する魔的存在であったとも,戦士らの守護霊的存在であったとも考えられる。なおこれに取材したR.ワーグナーの楽劇《ニーベルングの指環》の第1夜〈ワルキューレ〉,およびその第3幕第1場〈ワルキューレの騎行〉はよく知られている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

百科事典マイペディア 「ワルキューレ」の意味・わかりやすい解説

ワルキューレ

バルキュリャともいい,〈戦死者を選ぶ女〉の意。北欧神話に登場する乙女たちで,主神オーディンに仕え,戦場に倒れた勇士を宮殿バルハラに運ぶ役目を果たす。槍を手にし,胄をかぶり,騎行する勇姿は,R.ワーグナーの《ニーベルングの指環》でつとに知られる。
→関連項目ブリュンヒルト

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ワルキューレ」の意味・わかりやすい解説

ワルキューレ
わるきゅーれ
Die Walküre

R・ワーグナー作曲の楽劇。『ニーベルングの指環(ゆびわ)』の第一夜にあたる。中心人物の1人ブリュンヒルデら9人のワルキューレ(北欧神話のワルキューリにある武装した乙女(おとめ)たち)の騎行の音楽や、魔の炎の音楽など有名な旋律が多く、「指環」四作中もっとも親しまれている。

[三宅幸夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル大辞泉プラス 「ワルキューレ」の解説

ワルキューレ〔オートバイ〕

ホンダ本田技研工業)が1996年から製造・販売したオートバイ。総排気量1520cc(大型自動二輪車)。エンジン形式は水冷4ストローク水平対向6気筒SOHC。シート高が低くホイールベースが長いアメリカンバイクの大排気量モデル。

ワルキューレ〔オペラ〕

ドイツの作曲家リヒャルト・ワーグナーのドイツ語による全3幕の楽劇(1870)。原題《Die Walküre》。中世ドイツの叙事詩に基づく楽劇『ニーベルングの指輪』中の第2作。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報