[ 一 ] ( Adolf Heinrich Wagner アドルフ=ハインリッヒ━ ) ドイツの経済学者、政治家。新歴史学派の代表。プロイセン‐ユンカーを代弁する国家社会主義者。(一八三五‐一九一七)
[ 二 ] ( Wilhelm Richard Wagner ビルヘルム=リヒャルト━ ) ドイツの作曲家。指揮者としてパリやドレスデンで波瀾の生活を送ったのち、評論「オペラとドラマ」で楽劇理論を確立。オペラ「さまよえるオランダ人」「タンホイザー」、楽劇「ニーベルングの指環」「トリスタンとイゾルデ」「ニュルンベルクのマイスタージンガー」など、ドイツ‐ロマン派を代表する大作を残した。(一八一三‐八三)
[ 三 ] ( Gottfried Wagner ゴットフリート━ ) ドイツの科学者。明治三年(一八七〇)来日して化学工業の指導や、応用化学の教授にあたり、陶器の釉薬研究、窯の改良などすぐれた業績を残した。美術的な製品では特に旭焼(吾妻焼ともいう)の名で知られる。(一八三一‐九二)
[ 四 ] ( Robert Ferdinand Wagner ロバート=ファーディナンド━ ) ドイツ生まれのアメリカの政治家。F=ルーズベルト大統領のもとでニューディール政策を推進、多くの社会立法を提出した。そのうち全国労働関係法はワグナー法と呼ばれる。(一八七七‐一九五三)