丁年(読み)テイネン

デジタル大辞泉 「丁年」の意味・読み・例文・類語

てい‐ねん【丁年】

強壮の時にあたる年の意》一人前に成長した年齢。満20歳。また、一人前の男子
「せめて二十五六になればだが君は―にすら足りないのだからねえ」〈独歩正直者
[類語]大人おとな成人社会人大人だいにん成丁せいてい成年壮年一人前分別盛り訳知りアダルト壮丁壮者おじさんおじちゃんおっさんおっちゃん親父おじん父ちゃん坊やおばさんおばちゃんおばん

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精選版 日本国語大辞典 「丁年」の意味・読み・例文・類語

てい‐ねん【丁年】

〘名〙 (強壮の時に丁(あた)る年の意)
① 丁になる年齢。二一歳。はたち過ぎ。また、血気盛んな丁壮年頃。→③④。
菅家文草(900頃)一・王度読論語竟、聊命盃酌「円珠初一転、舞象遂丁年」
※正直者(1903)〈国木田独歩〉「せめて二十五六になればだが君は丁年(テイネン)にすら足りないのだからねえ」 〔李陵‐答蘇武書〕
② 丁を脱する年齢。丁の終限の年齢。六〇歳。〔伊京集(室町)〕

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普及版 字通 「丁年」の読み・字形・画数・意味

【丁年】ていねん

二十歳。青壮の時。漢・李陵〔武に答ふる書〕丁年、を奉じ、首にして歸る。老母は堂にり、生妻は帷(ゐ)を去る。此れ天下の希(まれ)に聞く、古今未だらざるなり。

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