デジタル大辞泉 「丁」の意味・読み・例文・類語
ちょう【丁】[漢字項目]
[学習漢字]3年
〈チョウ〉1 偶数。「丁半」
2 とじた紙の一葉。「丁数/落丁・乱丁」
3 物が打ち当たる音を表す語。「丁丁発止」
〈テイ〉1 十干の第四。ひのと。「
2 順位で、第四位。「丁夜」
3 成年の男子。「丁年/壮丁」
4 人に使われて働く男。「園丁・使丁・廷丁・馬丁」
5 「丁」の形。「丁字形・丁字路」
6 ねんごろ。「丁重・丁寧」
[名のり]あつ・つよし・のり
[難読]
〈チョウ〉
〈テイ〉


物皆丁實す。象形」とする。「丁實」は丁壮の意であろう。また「丁は
を承く。人心に象る」とするが、心の象形は心であり、丁はその形でない。〔爾雅、釈魚〕に「魚枕、之れを丁と謂ふ」とする。魚腸を乙、魚尾を丙とするのと一類の説である。十干の第四に用いる。
〕には汀の異文一字を加える。丁の初文であるが、〔説文〕十四上に「釘(てい)は
(れんぺい)の
金なり」とあって、金の板とする。その形は丁に似ており、釘頭の鋳塊であったのであろう。
・訂・亭・
・頂・汀・町・釘および
(成)など十二字を録する。
は戉(えつ)(鉞(まさかり))に綏飾(すいしよく)を加えて器の成るを祝い、その呪飾とする意で、丁形はその綏飾であり、丁声の字ではない。他はおおむね丁の声義を承ける。頂は釘頭を人頂の意に及ぼしたものである。
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出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報
「ちょう」とも。律令制の年齢区分の一つ。男女の21~60歳の者を丁(正丁・丁女)と称する。籍帳に記載された例では,丁男・正女という表現もある。また丁には仕える者,課役負担者といった意味があり,数々の複合語で用いられている。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
出典 占い学校 アカデメイア・カレッジ占い用語集について 情報
…さいころ2個を使ってする賭博。丁半賭博ともいう。丁とは偶数,半とは奇数のことである。…
…この敷地割が中世になるとくずれ,一つの街区が四つの面からなる四面町に移行する。やがてそれぞれの面が独立性を強めた丁(ちよう)と呼ばれるようになり,中世末にはさらに,縦横の街路をはさんで両側の丁で一つの町を構成し,両側町(りようがわちよう)が全面的に成立するようになる。中世京都におけるこの変遷は,都市の実際の居住者である商工業者たちが,実力で自分たちの活動に都合のよい,両側町という町割に作り変えたとみなすことができる(図1,図2)。…
※「丁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...