出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
東京都世田谷区中央部の地名。現在,世田谷1~4丁目の町名がある。室町時代に足利氏一族の吉良氏の所領となり,世田谷城(現,世田谷区豪徳寺)が築かれた。近世には彦根藩井伊氏が領有し,代官大場氏が支配したが,上町に代官屋敷が残っている。街道も整備され,三軒茶屋から二子の渡しを経て大山へ向かう矢倉沢往還(現,玉川通り),三軒茶屋で分かれて登戸を経る津久井往還(現,世田谷通り)が通じた。世田谷の新宿には楽市(六斎市)が開かれた。この市は江戸時代は暮の市として細々と続いたが,明治以後しだいに盛んになり,現在は12月15~16日,1月15~16日に30万もの人が集まる〈世田谷のぼろ市〉として知られる。明治中ごろには駒場(目黒区)から三宿,池尻一帯にかけて駒場練兵場などの軍事施設がつくられ,1907年には玉川電鉄(現,東急新玉川線)が開通した。関東大震災後,京王線,小田急線などの沿線の宅地化が進んだ。32年に世田谷町,駒沢町,玉川村,松沢村が合併して世田谷区となった。第2次大戦後の都市化は急速で,現在,東京23区のうちで最大の人口82万1829(2007)を数える。64年の東京オリンピック会場となった駒沢公園をはじめ馬事公苑,砧(きぬた)緑地公園,二子玉川園,等々力(とどろき)渓谷などの公園緑地や,世田谷美術館,五島美術館,静嘉堂文庫など美術館も多い。
執筆者:正井 泰夫
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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