三軒茶屋(読み)さんげんぢゃや

精選版 日本国語大辞典 「三軒茶屋」の意味・読み・例文・類語

さんげんぢゃや【三軒茶屋】

  1. ( かつて街道筋三軒茶屋があったところから ) 東京都世田谷区東部地名江戸時代大山街道津久井往還との追分として発展

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日本歴史地名大系 「三軒茶屋」の解説

三軒茶屋
さんげんぢやや

[現在地名]橋本市賢堂

向副むかそい村の西、高野街道沿いにある小名。「続風土記」は「高野街道茶店なり、村居旧は横座より三軒街道に出て茶店をなせしより名とす」と記す。紀ノ川南岸にあり、対岸橋本町東家とうげ村への渡船場で、高野参詣盛行と、橋本の繁栄に伴って発展した。「続風土記」は便宜上向副村の小名とするが、「高野往来にて便利なるより次第に向副・賢堂・横座より集り来て今は二十五軒ほとの人家となれり。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「三軒茶屋」の意味・わかりやすい解説

三軒茶屋
さんげんぢゃや

東京都世田谷区(せたがやく)東部の地区大山(おおやま)街道(矢倉沢(やぐらさわ)往還。現、玉川通り)と津久井(つくい)往還(現、世田谷通り)の追分(おいわけ)にあたり、江戸時代、信楽(しがらき)、角屋(かどや)、田中屋の3軒の茶屋があったことが地名の由来。大山(神奈川県)参りの人でにぎわったが、現在も東急電鉄世田谷線の起点であり、また同田園都市線(旧、新玉川線)、首都高速道路の通る交通の要地として栄え、山手(やまのて)中心商店街の一つとしてにぎわう。近くに昭和女子大学がある。

沢田 清]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「三軒茶屋」の意味・わかりやすい解説

三軒茶屋
さんげんぢゃや

東京都世田谷区東部,玉川通り (大山街道) に沿う地区。地名は昔,大山街道と津久井往還の分岐点に3軒の茶屋があり,大山参りの旅人の目標になったことにちなむ。東京急行電鉄田園都市線の三軒茶屋駅があり,同世田谷線の起点。

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