五目（読み）ゴモク

デジタル大辞泉

ご‐もく【五目】

１ 五つの品。5種。
２ 種々のものが入りまじっていること。「五目焼きそば」
３ 「五目鮨ごもくずし」「五目飯」などの略。
４ 「五目並べ」の略。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

ご‐もく【五目】

〘名〙

① 五つの品。五種。

② いろいろなものが入りまじっていること。ごたごたしていること。また、そのもの。

※歌舞伎・裏表柳団画（柳沢騒動）（1875）序幕「それでは百人一首を、五目(ゴモク)に集めしばかりで」

③ 「ごもくずし（五目鮨）」「ごもくめし（五目飯）」「ごもくそば（五目蕎麦）」などの略。

※雑俳・冠付五百題（1857）「類なし類なし・ホコホコ湯気が五木から」

④ 「ごもくならべ（五目並）」の略。

※米国見物（1910）〈正岡芸陽〉船中の競技会「囲碁、将棋、五目(モク)の三種を以て各々チャンピオンを作り出す事にした」

いつつ‐め【五目】

〘名〙

① 紋所の名。中に方形の目を持つ、五つの方形を組み合わせた図柄のもの。

② 婚礼の後、五日目の称。この日饗応などをする。

※婚礼推㖦記（１７Ｃ）（古事類苑・礼式一六）「婚礼の以後、振廻の日限は三つ目・五つ目・七つ目・九つ目などと申す也」

③ ＝いつたてめ（五立目）

※歌舞伎・幼稚子敵討（1753）五「幼稚子敵討、五つ目」

出典　精選版 日本国語大辞典