五色浜(読み)ごしきはま

日本歴史地名大系 「五色浜」の解説

五色浜
ごしきはま

[現在地名]伊予市灘町

郡中ぐんちゆう港の南西に続く海辺にある景勝地。海浜には赤・緑・黄・黒・白の小石があるので五色浜とよばれる。源平争乱期の戦に敗れた平家方五人の姫にまつわる哀話が古くから伝わり、その化身が五色の石であるとの口碑がある。これらの石は、かつて写経にも用いられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「五色浜」の意味・わかりやすい解説

五色浜
ごしきはま

兵庫県南部,淡路島の南西にある砂浜海岸南あわじ市慶野松原北端から洲本市鳥飼の漁港付近までをさす。長さ約 4km。白,赤,黒,青,黄の 5色を主とする色とりどりの小石が特徴。背後新第三紀台地に含まれていた蛮岩花崗岩花崗斑岩ケイ岩粘板岩砂岩など)が海中に崩れ落ち,海水で磨き上げられたのち,浜に打ち寄せられたといわれる。瀬戸内海国立公園に属する。

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世界大百科事典(旧版)内の五色浜の言及

【五色[町]】より

…中心集落の都志(つし)は港町で,江戸後期の廻船業者高田屋嘉兵衛の出身地である。瀬戸内海国立公園の一部をなす景勝地の五色浜は,玉砂利の産地として,また海水浴場として知られる。【松原 宏】。…

※「五色浜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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