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出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
医学的には含嗽(がんそう)という。口内や咽頭の一部をすすぐ方法。殺菌,消炎,脱臭,痛みの緩和,粘膜の充血やはれの軽減,粘膜表面の粘液や分泌物の排除などを目的として行われる。うがいをすると口腔内細菌の数は減少するが,1時間以内に元に戻るという。うがいと同様な目的で用いられているものにトローチ剤があるが,殺菌作用をもつトローチ剤はその作用が強力で,菌交代現象によって舌に変化が起こることもある。うがいは,こうした強い作用はもたないかわりに,だれにでもできるという利点をもつ。また,うがいを行っても,その作用の及ぶ範囲は口腔内と咽頭の前方のみで,咽頭の後方や,下の方にまで効果を期待するには,咽頭洗浄法や吸入療法,ネブライザー療法などによらねばならない。
風邪やインフルエンザの流行時には,学校保健の立場からいっせいにうがいが励行されるが,風邪そのものに対する予防ならびに治療効果はない。しかし,〈病気に対しては清潔の保持が基本となる〉という考え方に立つならば,口内をきれいにしておくことは,間接的には予防に役立つといえよう。
うがいは水道水で行われることも多いが,目的に応じて薬液を用いると効果が上がる。薬液はいずれも薄めて用いるが,殺菌のためにはヨード剤(ポピドンヨードやヨードチンキ),臭化ドミフェン,オキシドールなど,痛みの緩和にはホウ酸水など,収斂(しゆうれん)(粘膜のはれや充血をとる)のためにはアズレンやミョウバン水など,粘液,分泌物の除去には重曹など,脱臭にはオキシドールなどがしばしば用いられる。ただし,化膿があったり,炎症がひどいときには,うがいだけではなく消炎鎮痛剤や抗生物質の服用を併用すべきである。
執筆者:市村 恵一
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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