燻ぶる(読み)クスブル

デジタル大辞泉 「燻ぶる」の意味・読み・例文・類語

くすぶ・る【×燻ぶる】

[動ラ五(四)]
物がよく燃えないで、煙ばかりを出す。「生木が―・る」「焼け跡が―・る」
煙のすすで黒くなる。すすける。「天井が―・る」
争い事などが表に現れずに、また、完全に解決しないままで続いている。「不満が―・る」
閉じこもって陰気に過ごす。「一日中下宿で―・っていた」
地位状態などが、その段階にとどまったまま低迷している。「下積みで―・っている」
身なりやようすが小汚くすすけている。
世帯に―・った彼女とはまるで別の女に見え」〈秋声縮図
[類語]煙る燻る燻すけぶるくゆるくゆらす煤ける燃える焼ける燃え盛る燃え広がる燃え上がる燃え立つ燃す燃やす焚くくべる火達磨燃焼完全燃焼不完全燃焼

ふすぶ・る【×燻ぶる】

[動ラ五(四)]
炎を立てず、煙だけを出して燃える。いぶる。くすぶる。「蚊遣り火が―・る」
煙のすすで黒くなる。すすける。くすぶる。
「家の内は煤にて真っ黒に―・り」〈鉄腸・花間鶯〉
不平・不満を抱いたまま閉じこもっている。くすぶる。「田舎で―・っている」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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