燃える(読み)モエル

デジタル大辞泉 「燃える」の意味・読み・例文・類語

も・える【燃える】

[動ア下一][文]も・ゆ[ヤ下二]
火がついて炎が立つ。燃焼する。「紙が―・える」「ストーブの火が―・える」
激しく気持ちが高まる。情熱が盛んに起こる。「愛国心に―・える」「怒りに―・える」
炎のような光を放つ。光る。陽炎かげろうや蛍の光、夏の厳しい陽光などにいう。「夕日に赤く―・える空」 夏》「―・ゆる海わんわんと児が泣き喚き/誓子
[類語](1焼ける燃え盛る燃え広がる燃え上がる燃え立つ燃す燃やす焚くくべるいぶすいぶる燻ぶる煙る火達磨燃焼完全燃焼不完全燃焼/(2沸沸ふつふつ澎湃ほうはいあふれる燃え上がる旺盛沸き上がる沸き立つ込み上げるたぎるみなぎるみなぎらす高ぶる発揚燃え立つ鼻息が荒い血気にはや奮い起こす奮い立つもりもり隆隆盛ん鬱然勃勃油然ゆうぜん湧然むくむく気を吐くエネルギッシュ活発快活精力的あぶらが乗る水を得た魚のよう情熱的意欲的

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精選版 日本国語大辞典 「燃える」の意味・読み・例文・類語

も・える【燃】

  1. 〘 自動詞 ア行下一(ヤ下一) 〙
    [ 文語形 ]も・ゆ 〘 自動詞 ヤ行下二段活用 〙
  2. 火がついて、炎が立つ。焼けて、炎がおこり立つ。燃焼する。
    1. [初出の実例]「さねさし 相摸(さがむ)の小野に 毛由流(モユル)火の 火中に立ちて 問ひし君はも」(出典古事記(712)中・歌謡)
  3. 炎のような光を放つ。陽炎(かげろう)の光や蛍の光、また、夏のきびしい陽光などの形容に用いる。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「埴生坂 我が立ち見れば かぎろひの 毛由流(モユル)家群 妻が家のあたり」(出典:古事記(712)下・歌謡)
  4. ある感情に動かされて、気持が高ぶる。悲しみや怒り、また、感動などで胸が熱くなる。
    1. [初出の実例]「五月蠅(さばへ)なす 騒く児どもを 打棄(うつ)てては 死は知らず 見つつあれば 心は母延(モエ)ぬ かにかくに 思ひわづらひ 哭のみし泣かゆ」(出典:万葉集(8C後)五・八九七)
  5. 赤い色がひじょうに鮮やかに輝くたとえ。→燃えるよう
    1. [初出の実例]「庭には赤いダーリアが燃えて居た」(出典:写生紀行(1922)〈寺田寅彦〉)

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デジタル大辞泉プラス 「燃える」の解説

燃える

東海テレビ制作、フジテレビ系列放映による日本の昼帯ドラマ。1967年5月~7月放映(全65回)。出演:鳳八千代、高橋長英ほか。

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