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イスラエルの文学者。ガリツィア(現ポーランド領)のユダヤ教徒の家に生まれる。幼少のときより著作活動を始めるが、イディッシュ語とヘブライ語によるものであった。1907年家を離れパレスチナに渡り、1913年からはドイツに滞在、1924年エルサレムに戻り、活動を続けた。現代イスラエルでもっとも著名な作家で、作品はおもにヘブライ語で書かれているが、多くの国で翻訳されている。1966年ノーベル文学賞を受賞した。
1907年に発表した『棄(す)てられた妻たち』Agunotで世に知られ、以後、おもにガリツィアとパレスチナを舞台に、ユダヤ人の生活や宗教を題材にした小説を執筆した。代表作に『花嫁の天蓋(てんがい)』Hakhnasat Kalah(1922)、『一夜の客』Oreach Nata Lalun(1939)がある。
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