ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アマサギ」の意味・わかりやすい解説
アマサギ
Bubulcus ibis; cattle egret
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コウノトリ目サギ科の鳥。全長約52cm。コサギより少し小型の白色のサギで,夏羽は頭頸部と肩,背,上胸の羽毛がキツネ色となる。一名ショウジョウサギという。アジア南部とアフリカに分布するが,近年分布域を拡大し,ヨーロッパ南部にもすむようになり,またアフリカから海を越えて南アメリカに入り,さらに北アメリカにも現れるようになった。日本には5月ごろ夏鳥として渡来し,本州,四国,九州で繁殖するが,近年やはり数が増え,繁殖地も広がる傾向にある。この種の分布域の拡大は一般に北半球の気温の温暖化に帰せられているが,真の原因はわからない。主食は昆虫類で,熱帯地方ではウシやスイギュウといっしょに生活していて,ウシの背中に飛んでくる虫やウシが追い出すバッタなどを餌としている。巣は竹林や松林の樹上につくり,コサギ,チュウサギ,ゴイサギなどの集団に混じって繁殖する。
執筆者:森岡 弘之
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鳥綱コウノトリ目サギ科の鳥。コサギに似た白色のサギであるが、繁殖期には頭頸(とうけい)部、上胸、背などの羽毛はキツネ色を帯びる。ショウジョウサギともいう。全長約52センチメートル。元来は旧世界の熱帯地方の鳥であるが、近年分布域を世界的に広げ、ヨーロッパや南北アメリカにも分布するようになった。日本には夏鳥として渡来し、本州、四国、九州で繁殖する。水田、放牧地、農耕地などにすみ、とくに熱帯地方ではウシやスイギュウの周りに群がり、しばしばウシの背の上に止まっているのがみられる。食物は主として昆虫類。竹やぶなどに集まって集団繁殖する。
[森岡弘之]
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