アルビノ(読み)あるびの

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルビノ」の意味・わかりやすい解説

アルビノ
albino

白化型と訳す。また白子 (しろこ,しらこ) ともいう。色素欠乏のため白色または著しい淡色となった動物個体。体を暗色にする色素は,アミノ酸の一種チロシンが変化,重合して生じるメラニンであり,アルビノが生じるのは,この反応経路の一部分にある酵素チロシナーゼの作用がそこなわれていることによる。酵素欠損は遺伝的であり,カイウサギ,シロネズミなどではアルビノが飼育品種として確立している。アルビノ個体では眼の色素も欠けるので,網膜などの血液の色を反映して瞳孔が赤い。冬になると白色化する動物 (たとえばユキウサギ) もあるが,これらは,眼は黒いまま,また耳端など体の一部分が着色したまま残っていることもある。伝承などで特別視される白牛,シロヘビなどもアルビノ動物である。人間にもアルビノはみられ,強光のまぶしさに対して敏感である,短時間日光にさらされただけで強い日焼けを起し,皮膚癌の発生率も高いなどのハンディキャップがある。アルビノの遺伝形式は,単純な劣性メンデル式遺伝子によると考えられている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アルビノ」の意味・わかりやすい解説

アルビノ
あるびの

先天性白皮症

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