日本大百科全書(ニッポニカ) 「インジゴイド染料」の意味・わかりやすい解説 インジゴイド染料いんじごいどせんりょうindigoid dyes インジゴおよびその誘導体の染料の総称。赤紫~青色のバット染料である。天然のチリアンパープル(古代紫、6,6'-ジブロモインジゴ)は古代より珍重されてきた染料で、この化学構造が決定されたのは1909年である。 図のようなH形発色団をもつ。X、X'がNHのものがインジゴ類、Sのものがチオインジゴ類、XがNH、X'がSのものが混合形である。赤色のチオインジゴ類は従来、青色系に限られていたインジゴイド染料に赤色系を加えたものとして重要である。[飛田満彦][参照項目] | 染料 | チオインジゴ | バット染料 古代紫の構造とH形発色団〔図〕 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例