エンカウスティク(英語表記)encaustic painting

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エンカウスティク」の意味・わかりやすい解説

エンカウスティク
encaustic painting

絵画用語。古代ギリシア・ローマの絵画技法。ろう画,焼付画。熱した銅あるいは銀板のパレットを用い,少量の樹脂を混入した蜜ろう顔料を溶き,木板あるいは大理石に描く。描き終ったのち,焼きごての輻射熱を利用して表面を溶かし,なめらかな表層を形成し絵具を定着させる技法。中世になってこの技法は忘れられたが 17世紀に復活した。例としてはエジプトファイユームの肖像が知られている。

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