オラショ

共同通信ニュース用語解説 「オラショ」の解説

オラショ

禁教期のキリシタン信仰を受け継ぐ信徒が、洗礼葬式といった行事で神とつながるために唱える文言。地域ごとに種類の違いがみられるが、信徒は内容をほぼ理解することなく唱えている。祈りを意味するラテン語「oratio(オラシオ)」に由来。日本語と外国語が入り交じったり、歌うように唱えたりする。継承する信徒が唯一残るのは長崎県で、平戸市生月島では男性だけが唱える。長崎市の外海地方や五島列島の一部では、声に出さずに念ずる。

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