デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「お梅の方」の解説
お梅の方(1) おうめのかた
天正(てんしょう)14年生まれ。青木秀以(ひでもち)の娘。慶長5年奥勤めとなり家康の寵愛(ちょうあい)をうける。のち下野(しもつけ)(栃木県)宇都宮城主本多正純の側室。元和(げんな)8年正純が宇都宮釣天井事件で出羽(でわ)横手(秋田県)に配流されると尼となり,諸国を転々とし,正保(しょうほ)4年9月11日伊勢(いせ)(三重県)山田で死去。62歳。法名は蓮華院。
お梅の方(2) おうめのかた
元禄(げんろく)2年生まれ。17年紀州徳川家の和歌山城奥勤めとなり吉宗の母浄円院につかえ,吉宗の寵愛(ちょうあい)をうける。享保(きょうほう)元年吉宗が将軍となったため江戸城本丸にうつる。御内証の方とよばれた。6年小五郎(一橋宗尹(むねただ))を生むが,同年10月7日死去。33歳。別名にお久の方。