カペル橋(読み)かぺるばし(英語表記)Kapellbrücke ドイツ語

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カペル橋」の意味・わかりやすい解説

カペル橋
かぺるばし
Kapellbrücke ドイツ語

スイス東部、ルツェルン市のロイス川に架かる橋。木造屋根付きで、14世紀初めにつくられたままの姿をしている。元来は、湖上から攻めてくる敵に対する市の防衛施設の一環であった。長さ約200メートル。屋根の梁(はり)には、16世紀初めに描かれ18世紀に修復された大きな板絵が110点掲げられている。絵のテーマは市の歴史で、韻文による讃(さん)がついている。橋の名は、橋の北側に現在もある礼拝堂(カペル)に由来する。

[紅山雪夫]


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