からすみ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

からすみ(菓子)
からすみ

ういろう餅(もち)の一種。岐阜県中津川市の名菓。3月の雛祭(ひなまつり)の菓子として、以前は中津川から木曽谷(きそだに)南部の家庭でつくられた。からすみのいわれは2通りある。一つは唐墨の形につくるからといい、一つは口に入れた感触が海の珍味からすみ(ボラの卵巣を塩乾燥したもの)の歯ざわりに似るからという。種類はクルミ、ヨモギ、シソ、黒糖、干し柿(がき)などであるが、ういろう餅の影響を受けたとすれば、黒糖製のからすみが初めであろう。海の幸にあこがれて名づけられた菓子ともいえる。[沢 史生]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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