翻訳|carnallite
ハロゲン化鉱物の一つ。カリ岩塩を含む蒸発岩の主要随伴鉱物として産する。岩塩、カリ岩塩より溶解度が大きいため、これらより晩期の生成になり、一連の堆積(たいせき)物では上位の地層に多い。少しでも湿潤な空気中では、ただちに不透明化する。有名なドイツのシュタッスフルトの岩塩鉱床中のものはとくに詳しく研究された。命名はドイツの鉱山技術者カーナルRudolf von Carnall(1804―1874)にちなむ。
[加藤 昭 2016年2月17日]
carnallite
化学組成KMg Cl3・6H2Oの鉱物。直方晶系,空間群Pnna,格子定数a1.6119nm, b2.2472, c0.9551,単位格子中12分子含む。擬六角錐状,厚板状結晶,ふつう粒状・塊状集合。無~白色,まれに黄・青色,赤鉄鉱の包有により赤色。透明~半透明,脂肪光沢。劈開なく,断口貝殻状。硬度2.5,比重1.60。薄片では無色,屈折率α1.466, β1.475, γ1.494,2V(+)~70°。光分散v>r弱。水に易溶。ドイツ,カナダ,米国などで塩類沈殿物の一つとして岩塩・塩化カリ石などと産する。名称はプロシアの鉱山技師だったR.v.Carnall(1804~74)に由来。
執筆者:嶋崎 吉彦・松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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