カーナライト(読み)かーならいと(英語表記)carnallite

翻訳|carnallite

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カーナライト」の意味・わかりやすい解説

カーナライト
かーならいと
carnallite

ハロゲン化鉱物の一つ。カリ岩塩を含む蒸発岩の主要随伴鉱物として産する。岩塩、カリ岩塩より溶解度が大きいため、これらより晩期生成になり、一連堆積(たいせき)物では上位地層に多い。少しでも湿潤な空気中では、ただちに不透明化する。有名なドイツシュタッスフルトの岩塩鉱床中のものはとくに詳しく研究された。命名はドイツの鉱山技術者カーナルRudolf von Carnall(1804―1874)にちなむ。

加藤 昭 2016年2月17日]


カーナライト(データノート)
かーならいとでーたのーと

カーナライト
 英名    carnallite
 化学式   KMgCl3・6H2O
 少量成分  NH4,Rb,Cs,Fe,Br
 結晶系   斜方直方
 硬度    2.5
 比重    1.60
 色     無,白
 光沢    樹脂
 条痕    無
 劈開    無
       (「劈開」の項目を参照
 その他   水に可溶

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例