がんさ

精選版 日本国語大辞典 「がんさ」の意味・読み・例文・類語

がん‐さグヮン‥【頑

  1. 〘 名詞 〙 ( 「頑」も「」もたわむれる意 ) あそぶこと。嬉楽すること。頑弄。遊戯道楽
    1. [初出の実例]「その暮は頑に暮し」(出典随筆・孔雀楼筆記(1768)四)
    2. [その他の文献]〔紅楼夢‐一三回〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「がんさ」の意味・わかりやすい解説

ガンサ
がんさ
gangsa

東南アジアの打楽器の一つ。サンスクリット語を語源とするマレー語の「青銅」を意味し、転じてそれを材料とする金属製の打楽器をさすようになった。地域によって用いられ方が異なる。ジャワ島では金属打楽器を主とするガムランと総称される合奏、およびその楽器と同義に用いられたり、ガンバン・ガンサ(金属のガンバン。メタロフォーンの一種)の略称となったりする。バリ島でも打楽器合奏ガムラン・ゴンと同義に用いられたり、各種の青銅ないし真鍮(しんちゅう)製の鍵(けん)を槌(つち)でたたく楽器をさしたりする。またフィリピン北部の山岳地帯では、こぶのない平らな鉄製銅鑼(どら)(ゴング)をさし、これは普通数人の合奏で桴(ばち)や素手でたたいて奏される。この系統の銅鑼はインドシナ半島の山地にもみられる。

[川口明子]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「がんさ」の意味・わかりやすい解説

ガンサ
Gamsa

インドネシアやフィリピンの体鳴楽器。地域によって構造,奏法などが異なるが,本来は「青銅」の意。フィリピンでは鉄製ゴングをいい,桴 (ばち) でたたくガンサ・パロークと,素手でたたくガンサ・トパイヤとがある。

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