デジタル大辞泉
「キナ酸」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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キナ酸 (キナさん)
quinic acid

キナ樹皮やコーヒー豆などに含まれている脂環族有機酸。高等植物に特有の物質で,植物体内では芳香族アミノ酸生合成の前駆物質として関与している。二酸化マンガンと硫酸で酸化すると,皮なめしに使われる黄色のキノンという物質に変化する。キナ酸は,土壌細菌やカビにより炭素源として利用される。
執筆者:柳田 充弘
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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キナ酸
キナサン
quinic acid
1,3,4,5-tetrahydroxycyclohexanecarboxylic acid.C7H12O6(192.17).キニン酸ともいう.南アメリカ産のキナ皮Cinchona ledgerianaに多量に含まれているほか,タバコの葉,リンゴ,モモなど多くの植物に含まれている.
融点163~164 ℃.
-42°(水).ヘプトース誘導体の閉環によって生合成される.[CAS 77-95-2]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
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キナ酸
キナさん
quinic acid
C6H11O4COOH で表わされるカルボン酸。融点 162℃の結晶。キナ皮から発見されたが,コーヒーの種子,サトウダイコンの葉などにも存在する。また,クロロゲン酸の成分として広く植物に分布する。1,3,4,5-テトラヒドロキシシクロヘキサン-1-カルボン酸に相当する化合物で,ヘプトース誘導体の閉環によって生成する。またシキミ酸を経て芳香族化合物にいたる生合成過程で重要な役割を担っていると考えられている。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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キナ酸
C7H12O6 (mw192.17).

タバコやニンジンの葉に含まれる物質.
出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報
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