キナ酸(読み)キナさん(英語表記)quinic acid

翻訳|quinic acid

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キナ酸」の意味・わかりやすい解説

キナ酸
キナさん
quinic acid

C6H11O4COOH で表わされるカルボン酸融点 162℃の結晶キナ皮から発見されたが,コーヒー種子サトウダイコンの葉などにも存在する。また,クロロゲン酸成分として広く植物に分布する。1,3,4,5-テトラヒドロキシシクロヘキサン-1-カルボン酸に相当する化合物で,ヘプトース誘導体の閉環によって生成する。またシキミ酸を経て芳香族化合物にいたる生合成過程で重要な役割を担っていると考えられている。

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