精選版 日本国語大辞典 「ギェレループ」の意味・読み・例文・類語 ギェレループ ( Karl Gjellerup カール━ ) デンマークの作家。はじめ自然主義の作者として立ち、やがて古典主義に近づき、のち仏教の影響による作品を書いた。一九一七年ポントピダンと共同でノーベル文学賞を受賞。代表作は「ミンナ」「巡礼カマニータ」など。(一八五七‐一九一九) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
改訂新版 世界大百科事典 「ギェレループ」の意味・わかりやすい解説 ギェレループKarl Gjellerup生没年:1857-1919 デンマークの作家。父の死後3歳で親戚の牧師の養子となり,神学を学んだが,初期の作品では宗教を批判,ブランデス兄弟Georg Brandes,Edvard B.の主張に共鳴する。悲劇《ブリュンヒル》(1884)は古典的で北欧中世の色彩が濃厚な力作で,作者自身これがノーベル賞(1917受賞)の対象だとみていた。その後作風は変遷し,インド思想への関心を示す戯曲や小説を書く。結婚後ほとんど妻の生地ドレスデンに住み,思考もドイツ的となり祖国から遊離した。執筆者:岡田 令子 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
百科事典マイペディア 「ギェレループ」の意味・わかりやすい解説 ギェレループ デンマークの小説家。牧師の養子となり神学を学んだが,ブランデスに傾き,のち仏教に関心を示した。代表作《理想家》《ミンナ》など。ポントピダンとともに1917年ノーベル文学賞受賞。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報