ククタ(その他表記)Cúcuta

デジタル大辞泉 「ククタ」の意味・読み・例文・類語

ククタ(Cúcuta)

コロンビア北東部、ノルテ‐デ‐サンタンデル県の都市ベネズエラとの国境に近い。鉄道およびパンアメリカンハイウエーが通る交通要地。18世紀前半に建設され、1875年の大地震で全壊したが、のちに再建されて美しい街並みになった。周辺ではコーヒータバコを産し、牧畜も盛ん。北方油田地帯がある。

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改訂新版 世界大百科事典 「ククタ」の意味・わかりやすい解説

ククタ
Cúcuta

コロンビア北部,ノルテ・デ・サンタンデル県の県都。大都市域人口74万2689(2005)。ベネズエラとの国境へわずか16kmのため,独立期の焦点のひとつであった。1733年オリエンタル山脈の高地部開発のため創設され,サン・ホセ・カシシマルと呼ばれていたが,のち先住民族のククタ族の族名をとり都市名とした。1875年の地震で全壊したが,再建された。1860年代より周辺地域のコーヒーの生産が活発になるとともに,隣国ベネズエラとの交易も増大した。有望な油田が近郊にあり,工業都市として発展する可能性も大きい。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ククタ」の意味・わかりやすい解説

ククタ
Cúcuta

コロンビア北部東寄り,ノルテデサンタンデル州州都アンデスの東部山脈が北方へのペリハ山脈,北東方へのメリダ山脈に分岐するあたりに位置し,ベネズエラとの国境に近い。 1733年建設。 1875年地震で破壊されたのち再建され,現在並木に縁どられた広い街路や公園のある美しい町となっている。コーヒー,サトウキビなどの栽培と牧畜の盛んな農牧地帯の中心地で,農畜産物集散を行うほか,市内には各種軽工業が立地する。市の北方には油田地帯が広がる。サンタンデル大学 (1962) 所在地。鉄道,道路,空路により同国諸都市と結ばれるほか,同国の東の門戸としてベネズエラとも連絡。人口 36万 5798 (1985) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ククタ」の意味・わかりやすい解説

ククタ
くくた
Cúcuta

南アメリカ北西部、コロンビア北部、ベネズエラとの国境に近い都市。ノルテ・デ・サンタンデル県の県都。人口62万4215(1999)、67万4831(2019推計)。1734年に建設されたが、1875年に震災にあい、その後、年平均気温27℃という暑い気候を考慮して、美しい並木をもつ広い街路と大きな公園のある優雅な市街が再建された。周辺にはコーヒー、タバコ、肉牛の大産地があり、それらの集散が行われる。産物はベネズエラのマラカイボへ鉄道で出荷される。

[山本正三]

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百科事典マイペディア 「ククタ」の意味・わかりやすい解説

ククタ

コロンビア北部,ベネズエラ国境付近の都市。コーヒー,タバコ取引の中心で,1734年創設。1875年に震災にあい,その後美しい町並みに復興された。有望な油田が近郊にある。59万3952人(2006)。

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