クラブント(読み)くらぶんと(英語表記)Klabund

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クラブント」の意味・わかりやすい解説

クラブント
くらぶんと
Klabund
(1890―1928)

ドイツ詩人小説家。本名アルフレート・ヘンシュケ。表現主義の影響を受けた叙情詩や小説を発表し、カバレット(ドイツ風キャバレー)・シャンソンでは軽妙な社会風刺を展開。ダボスでの闘病生活から生まれた小説『病気』(1917)では療養地の退廃的雰囲気を描いた。また英仏語訳を通じて知った東洋文学の翻案改作手腕を発揮し、なかでも中国の劇に倣った『白墨の輪』(1924)が成功を収めた。

[横塚祥隆]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クラブント」の意味・わかりやすい解説

クラブント
Klabund

[生]1890.11.4. クローセン
[没]1928.8.14. ダボス
ドイツの詩人,小説家,劇作家。本名 Alfred Henschke。初め詩人として,印象主義と表現主義の橋渡しの役割をつとめた。ハイネリルケに近い作風の詩集のほか,小説『モロー』 Moreau (1916) ,『ブラッケ』 Bracke (18) ,中国の物語に基づいた戯曲『白墨の輪』 Kreidekreis (24) など。

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