日本大百科全書(ニッポニカ) 「クラーク数」の意味・わかりやすい解説 クラーク数くらーくすう 地表付近における各元素の平均存在度をパーセントで表した数値。アメリカの地球化学者F・W・クラークと同じく地球化学者・岩石学者であったH・S・ワシントンは、火成岩の分析値5159例を平均して、地下16キロメートルまでの岩石圏の化学組成とし、それに大気と海水を加えて地球表層部の平均化学組成を計算した。この数値に、ソ連の地球化学者・鉱物学者のA・E・フェルスマンがクラーク数の名を与えた(1933)。なお大陸地殻と海洋地殻の構造や化学組成の違いが明確になった現在、大陸地域の火成岩を主体に計算したこの数値を元素の地殻存在度の意味で使用するのは避けたほうがよい。[千葉とき子] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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