クロライチョウ(その他表記)Lyrurus tetrix; black grouse

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クロライチョウ」の意味・わかりやすい解説

クロライチョウ
Lyrurus tetrix; black grouse

キジ目キジ科。全長は雄 53cm,雌 41cm。雄は,下腹,の曲がり,翼の上側の 2本の横帯,脚の羽毛が白く,ほかの部分は黒に近い金属光沢のある濃紺色。尾羽は長く,左右の先端外側に湾曲して竪琴のような形をしている。繁殖期には眼の上の裸出部が拡大し,よく目立つ赤い鶏冠のような肉冠ができる。雌は全体に地味な褐色で,全身に黒褐色の横斑がある。イギリスユーラシア大陸の中・高緯度地域に広く分布し,林縁部や林に近い荒れ地や草地に生息する。雄は,春に特定の開けた草地に出てきて,数十羽から最高およそ 200羽もが集まってディスプレイをして雌と交尾するために競い合う。雄は子育てを行なわず,雌は交尾のためだけにその場所にやって来る。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クロライチョウ」の意味・わかりやすい解説

クロライチョウ
くろらいちょう / 黒雷鳥
black grouse
[学] Lyrurus tetrix

鳥綱キジ目キジ科ライチョウ亜科の鳥。ユーラシアの中北部の針葉樹林にすむ。雄は全長53センチメートル、全体に青い光沢のある黒い羽色、雌は全長41センチメートル、全体に褐色の羽色をしている。

[樋口広芳]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

小学館の図鑑NEO[新版]鳥 「クロライチョウ」の解説

クロライチョウ
学名:Lyrurus tetrix

種名 / クロライチョウ
目名科名 / キジ目キジ科
解説 / 繁殖期になると、オス草原に集まって、尾羽を広げ、鳴きながら求愛ダンスをします。メスは1羽のオスを選んで交尾します。メスだけで巣づくりや抱卵をします。
全長 / オス53cm、メス41cm
食物 / 植物の芽、果実種子、昆虫
分布 / ユーラシア北部
環境 / 森林、草原

出典 小学館の図鑑NEO[新版]鳥小学館の図鑑NEO[新版]鳥について 情報

《「晋書」杜預伝から》竹が最初の一節を割るとあとは一気に割れるように、勢いが激しくてとどめがたいこと。「破竹の勢いで連戦連勝する」[類語]強い・強力・強大・無敵・最強・力強い・勝負強い・屈強・強豪・強...

破竹の勢いの用語解説を読む