グネツム(英語表記)Gnetum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グネツム」の意味・わかりやすい解説

グネツム
Gnetum

グネツム科のつる性の高木または低木で,アジア,アフリカ,南アメリカ北部の熱帯森林に 30種ほど知られている。この類はマオウウェルウィッチアとともに裸子植物のなかで最も進んだグループで,被子植物のものとされる形質をいくつももつ。グネツムの最も著しい特徴は,葉が双子葉植物に普通な網状脈をもつ葉にきわめて類似していることである。また茎の維管束木部にはマオウ類と同じく被子植物にみられる道管がある。普通は雌雄異株で,多数の花が集って穂状花序をつくる。雄花は花序軸に輪生する。雌花は3~8ずつ輪生し,各雌花には花被に包まれた1個の胚珠がある。胚珠は先端が嘴状に外へ突き出ている。成熟した果実は花被が多肉となり液果状になる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

マイナ保険証

マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにしたもの。マイナポータルなどで利用登録が必要。令和3年(2021)10月から本格運用開始。マイナンバー保険証。マイナンバーカード健康保険証。...

マイナ保険証の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android