精選版 日本国語大辞典 「ぐりぐり」の意味・読み・例文・類語
ぐり‐ぐり
[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 押えつけながら、強く回す、または、丸めるさまを表わす語。
② いかにも丸くて、大きいさまを表わす語。特に目の表情をいう場合、「くりくり」よりも力の強い感じで、目を大きく開いて動かす様子をいい、おそろしさ、きみわるさが含まれる。
※二百十日(1906)〈夏目漱石〉二「さう眼をぐりぐりさせなくっても」
④ 小さい舟がゆれ動くさまを表わす語。
[2] 〘形動〙
① 幾重にも巻いているさま。
※女ひと(1955)〈室生犀星〉くちなはの記「長いからだはぐりぐりに捲きついてはゐるものの」
② (一)③に同じ。
[3] 〘名〙
① ((一)①から転じて) 甘えたりふざけたりして肘で相手の体を押しもんでこづくことをいう。
※くれの廿八日(1898)〈内田魯庵〉六「『ようッたらよう』のぐりぐりに有頂天となる」
※落語・裏の裡愛妾の肚(1889)〈五代目翁家さん馬〉「私(わっ)ちゃア真中ばかりおさへて居たから、此ぐりぐりに気が附きませんでした」
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