ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グロート」の意味・わかりやすい解説
グロート
Grote, George
[没]1871.6.18. ロンドン
イギリスの歴史家。ブレーメン出身の銀行家の家に生れ,16歳で家業を継いだが,仕事の余暇に歴史,古典,哲学などを研究し,ホメロス研究家としても知られる。 D.リカード,ミル父子,J.ベンサムらと親交をもち,ロンドン大学の設立に尽力した。 1832~41年ロンドン市選出の下院議員となり,急進的改革派に属し,無記名投票などの議会改革を主張した。引退後著述に専念,『ギリシア史』 History of Greece (12巻,1846~56) を著わす。
グロート
Groth, Klaus
[没]1899.6.1. キール
ドイツの詩人。初め小学校教師をしながら独学で低地ドイツ語の研究に励み,ボン大学より博士号を受け,のちキール大学教授となる。農村の抒情を低地ドイツ語でうたい上げた『清泉』 Quickborn (1852) などの詩集がある。
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